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我々はボロボロになりながら後退していた。 私の乗車しているティガーⅡはいくつもの弾痕が残っていた。
我々は、市内へ向かう街道を進んでいた。 道端には放棄されたトラックや撃破された戦車がいたる所にあった。 そんな時、マイヤー大尉があるものを見つけた。
「おい止まれ。」
マイヤー大尉が言う。
〔ガクン〕
ティガーⅡは急停車した。
マイヤー大尉は、ティガーⅡから降りてある横転したトラックに近づいた。 私も後を追った。 そのトラックにはギッシリと積み荷が積まれていた。
「大尉??どうかしましたか??」
と私は尋ねた。 見た感じは食べ物でも、弾薬でもない。
すると、マイヤー大尉は答えた。
「ハンス、これを見ろ。」
とトラックのナンバープレートを指差した。 私は、それを見た。
すると、そこには「第282工兵大隊」と書いてあった。 すると、マイヤー大尉はおもむろに積み荷の一つを下ろした。
その箱には、「軍用ダイナマイト、火気厳禁」と書かれていた。
「マイヤー大尉、これをどうするのですか??」
と私は聞いた。 すると、マイヤー大尉はこう言った。
「ハンス、イワン共に置き土産を置いていってやろう。」
と言った。
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