敵への置き土産

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そう言うと、ランス少尉はマイヤー大尉にそのアイディアを話した。 マイヤー大尉は  「そいつはいいアイディアだ。しかし、実行できるのか??我々だけで。」 と言った。 ランス少尉は  「あと、10人程居れば可能なのですが。」 と言った。 10人程ならば、簡単に集まるだろう。 マイヤー大尉は後退中の兵士に声をかけた。 そして、15人の兵士が集まった。 その中には、擲弾兵、空軍野戦師団の兵士、炊事兵、整備兵、さまざまな兵士が集まった。 集まった兵士に作戦の要領を説明していた。 その時、 「何を始めるのですか??大尉。」  聞きなれた声がした。 振り向くとそこには、ハンセン准尉とフランツが立っていた。 「ハンセン、生きていたか。心配したぞ。」  とマイヤー大尉が駆け寄った。  「くたばる訳ないでしょ。貴方の部下ですよ。悪運は貴方の譲りですよ。」 と言った。 フランツも元気そうだ。  「ハンス、生きてるか??」 フランツが陽気に話した。 「あぁ、生きてるとも。フランツお前はどうだ??」 私が尋ねると、  「何回か死にそうになったぜ。」 と笑いながら答えた。
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