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ゴウはルイに何かを投げた。
ルイはそれを見事にキャッチし握り締める。
「ルイ…。そいつを持って逃げろ。地上界…俺たちの世界が天使や悪魔のものだって?バカバカしいな…。」
「もぅいい!!もぅいいから…。しゃべるんじゃない…」
「いいかルイ…。この世界は俺たちのもんだ…!!!うぐぁぁぁぁぁぁ」
ルシファーの突進の衝撃で船ごとゴウが視界から消える。
船の木々はめり込み、そこを中心に船は真っ二つになる。
「ゴウ!!ゴウゥゥゥゥ!!!」
ちくしょう!約束したじゃないか!ちくしょぉぉー!!
下から上から、燃え盛る木材があちこちに散乱しルイは海へ落ちた。
ルイは冷たい水に押し呑まれながら、ゆっくりと意識がなくなっていった…。
「やりすぎたか…。あれほど微量な波動じゃ何処かわからんし、どうせ海の底だな…今回は諦めるとするか…」
ルシファーは不気味な笑みを浮かべながら、静かに街から姿を消した。
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