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港街シュトラセラト
『どこだ此処は…』
辺りは赤い炎に囲まれ、ガレキがあちこちに散乱していた。
「おのれロシペルめ!!」
一人の大男が叫んでいた。
「フェニックスは無事かぁ!!?」
大男が部下らしき者に怒鳴りちらした。
「はっ!!しかしフェニックスの卵が…」
部下は焦りながらも冷静に状況を伝えた。
「くっ!こうなったのもゲールの責任だ…奴を呼べい!!」
部下は慌ててゲールと呼ばれた者を探しに行った。
「しかし…神獣の卵が地上界に落ちてしまうとは…。一刻も早く集め直さねば地下界の悪魔どもの手に渡ってしまう…それだけは食い止めなければ…」
『なんだこの光景は…俺は一体何処にいるんだ。何が起こってるんだ…』
やがて部下が背中に翼がはえた男を一人連れてきた。
「ゲールよ…どういう事だ。フェニックスの卵が地上界に落ちたらしいじゃないか」
「はっ…。申し訳ありません!!」
「ええぃ!!うるさい!!お主は守護天使失格じゃ!!」
「…」
「お主には天使である資格はいらぬっ!!」
「そっ…そんなっ!!それだけはご勘弁を!!」
「ならぬ!!主にはその翼を持つ資格は無い!!主ら、こやつの翼を切り裂き地上へ堕とすのだ!!」
「「 はっ!! 」」
『どういう事だ、一体何がどうなって…うっ!!』
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