決意

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やっぱりそこには愛おしい由香の姿が。 「由香。ありがとう。」 そう言いながら頭を撫でてやるとニコッと笑う。 そのまま2人で楽屋に戻る。 小渕やバンドメンバーに挨拶して軽く会話して俺の所へ帰ってくる。 「俊。かっこよかったよ。」 満面の笑みで話しかけてくる由香。 「おぅ。お前ツアー中は裏行かないってあれだけ言うてたのに何かあったんか?」 「あっ。いや。」 「ここじゃ話しにくいか。…小渕?この後何もないよな?」 「うん。どうせ来んのやろ?由香ちゃん居るんやし。2人でごゆっくり。」 俺は由香の手を握りタクシーに乗り込む。 「由香おなか空いたか?」 「うん。俊は?」 「空いたかな。どっちのがいい?先ご飯いく?それとも話する?話したいことあるんやろ?」 「俊?今日はホテルで食べる。俊と大事な話がしたいから。」 「そっか。分かった。」 いつも会ったら率先してご飯に行く事を選ぶ由香だが様子が変。 俺は不思議に思いながら、自分の部屋に由香を連れて行く。 「そこ座り。コーヒーしかなくてごめん。」 俺はコーヒー片手に由香の所へいく。
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