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『由香?どうしたん?』
『あのね黒ちゃん。…私病気なんだ…しかも原因不明…』
思っても見なかった由香の言葉。
由香が病気。
自分が動揺してるのがすぐに分かった。
でも冷静を装い
『病気?由香それほんまか?治るよな?』
と聞いてみる。
『ほんとだよ…原因不明だから治療も出来ないって…』
由香は涙を流しながら話してくれる。
『そっかぁ。話してくれてありがとう。一緒に頑張ろう?な?』
『ゴメンね黒ちゃん…今までほんと楽しかった。ありがとぉ。私はもう一人で大丈夫だから。黒ちゃんはこれからも歌い続けてね』
『ちょお待て。遠回しに別れよって事やんな?そんなん俺許さんよ。お前を抱きしめとるこの腕離さんから。どんなことあっても離さんから。由香は1人やない。2人で頑張ろ。』
『黒ちゃんの気持ちは嬉しいよ?でもこのまま一緒にいても黒ちゃんを苦しめるだけだから…別れよ?』
『ほんまに聞き分けない子やな。嫌や言うてるやろ?な?別れへん。俺にはなんぼ迷惑かけてもいい。やから甘えてや。な。由香が好きやから。愛してるから。幸せになろうって約束したやないか。』
『沢山迷惑かけることになるよ?いっぱい黒ちゃんを不安にさせちゃうかもしれない…それでもそばに居てくれる?』
『あぁ。由香は俺の彼女やから。心配するな。俺かて由香を不安にさせるかもやけど一緒に頑張ろう?ツアー終わったら一緒に住もう?それに仕事せんのやったらツアー一緒に回ろう?』
由香は俺の為に別れを選ぼうとした。
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