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ぷつっ、という音が聞こえて、呼び出しのチャイムが鳴る。
「坂下雛子、坂下雛子。至急職員室に来るように」
「わあ、やだ。呼び出し。あたし何かしたかしら…。夜ちゃん、ちょっと待っててちょうだいね」
校内いっぱいに響き渡ったのは、他の誰でもない、いずみせんせいの声だった。
いずみせんせいが、ひなこちゃんを呼んだ。
たったそれだけでわたしの心臓がおおきく暴れだす。
じぶんのものじゃないみたいに、言うことをきいてくれなくなる。こぼれてしまいそうになる。
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