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古びた木造の旧校舎の裏口から、理科の山寺先生とC組の安藤さんが仲良く肩を並べて出てくるのを見た。 安藤さんは色を含んだ瞳で山寺先生を見つめて、山寺先生はすこし屈んで安藤さんの額に軽くキスをする。 ちいさく手をふる「ばいばい」の合図で安藤さんは駆け足で正門へ、山寺先生は汚れた白衣を翻して教員用のちいさな扉の中に消えていった。
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