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『ねぇ、入っていいの?』
待てっつの。我慢という事を知らないのかこのカスは。天かすって美味しいよね。
「先輩。お突き合いを前提に結婚しましょう」
「普通付き合ってから結婚しないかい?」
「性的な方の突くです」
あぁ、お突き合いね。お付き合いじゃあないわけね。
「これは一本とられたね」
「ナニをですか?」
「僕の?」
「とりたいですね」
「ないわー」
猟奇的。最近のストーカーっていきなり体の関係迫っちゃうのね、怖い。ストーカーさんのそういうとこって理解出来ない。三目惚れで関係迫れちゃうんだ、怖い。
『あのぉ……』
「黙れよ」
『あ、ごめ……ん』
チッ。とりあえず電話先の奴がウザいし、ドアの向こうのコをどうにかしなければ。さっきからどうにもなってないけど。
「ねぇ、とりあえず、この場をおさめようよ」
「結婚してくれたら」
「このままじゃ君のこと嫌いになりそうなんだけど?」
「……ふむ。では私が一旦先輩へアプローチをやめた場合、先輩は私を好きになるのですか?」
「かもね」
「わかりました。あ、とりあえずドア開けてもらえます」
おぅ、怖い。なぜドアを開けなきゃいけないの?
僕刺されるの?
「怖い」
「なにもしませんよぅ。本当です。とりあえずしばらくは」
本当にぃ?
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