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都会から少し離れた田舎町…という程田舎でもないが、その町に一軒の星庭荘というアパートが建っていた
つい三日前まで、オレ時条朝日(ときじょうあさひ)と妹の夕日(ゆうひ)、それに一番下の妹美月(みつき)それと母さんの４人で、この星庭荘に住んでいた、しかし三日前に突然母さんがアパートを出て行ってしまったのだ
三日前
星庭荘・３号室
それは朝のことだった…
｢ファ～ア……｣
珍しく早く起きたオレは顔を洗おうと洗面所に行こうとして、部屋で大きなトランクに何やら荷物を積めている母さんを発見した
｢……母さん、何やってんのこんな朝から？｣
｢あーちゃんおはよ、うーん、お母さんね今からちょっと任務の為にしばらく遠出で家を留守しなくちゃ行けないのよ、だからその為の準備｣
｢またか……｣
ウチの母さんは昔から良く、何かと理由をつけて家を空けることが多かった、放浪主義…みたいな人なんだよな、だから出掛けること自体にはそう驚きはしなかったんだが…
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