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覗いて見ると、さっきと同じように桐乃がソファーに深く腰掛けていた。
しかし、さっきと違って電話をしているわけでもなく、なにやらボーッとしている。
京「何をやっとんだ、アイツ。」
よく見ると、なにやら寂しそうな顔をしている。
もしかして、俺が誕生日を忘れてたからあんな顔をしているのか?
京「・・・それはないな。」
数秒間考えて自分の言葉に即否定してやった。
アイツが俺のプレゼントを期待するわけがない。それは俺の立場でも同じだからだ。
でも、期待してなくともプレゼントを渡して「おめでとう」の一言ぐらいはかけてやらないとな。
俺はアイツの兄貴だからな。
そのあと、すぐに靴に履き替え、家を出た。
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