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嫌な花言葉だというのに
あいつはどこか楽しそうだ
銀時は彼岸花を青空に透かして見ていた
「そんな花言葉の花なら捨てていいぞ」
俺はタバコに火をつけた
この花をライターで燃やしたっていい
「ダメ これは俺がもらったんだから
それにこの花の花言葉は1つじゃない
もう1つの花言葉が俺は好きなんだよ」
「なんだ そのもう1つの花言葉ってやつは」
こいつはいつもいつも
もったいぶりやがって
さっさと言え
「教えてあげないけどねっ」
銀時は一目散に逃げ出していた
「おい この天パァア!!」
このまま逃げられると思うなよ
もう1つの花言葉を聞き出すまであいつを逃がさない
それに 雑草だろうが花だろうがな
嫌いな奴なんかに贈りはしないと
どうやったら言わすに伝えられるか 頭を悩ませた
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