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そのときの原田の表情は、髪がかかり見えなかった。
でも、きっと、情に厚いこの人なら、心の中で、何も言わない私ではなく、自分のことを責めて、悔やんで、それでも、どうにかしようと思ってくれているだろう。
本当に、優しい人・・・・・・。
涙が出そうになる・・・・・・。
でも、ごめん・・・・・・。
私は、裏切るかもしれない。
原田・・・・・・許してとは言えない。
私達は敵同士でしか出会う事ができなかった。
そのあと、お互いに気まずくなり、それぞれ、部屋に戻っていった。
原田は、部屋に戻る途中に永倉に呼ばれ、広間に行った。
どうやらちょうど幹部を集める所だったらしく、広間に向かう途中に原田を見かけ声を掛けたようだった。
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