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そして、ここに来た理由も、気になる。
「お前にしては、珍しく、分かってねぇなと思ってよ。」
「分かってない?」
分かってない・・・・・・どういうことだ?
原田の話から、ある程度の事は、報告されているから、知ってるし、私が、関るほど、危険な事でもないと思っていたのだが・・・・・・。
不知火は関っていない事も知っていた。
何故なら、監察方の中に、姿を見ていなかったし、気配もなかったから、今回は携わってないんだと思った。
怪しい事は無いと思っているのは、最近の自分の悩みの方が大きすぎるのか、それとも、原田も気にしてねぇことで、報告をしてないという事か・・・・・・。
「規律の厳しいこの組に、酔いつぶれて帰ってきた男が居たと思ったんだが?」
「?あぁ、あったな。永倉じゃなかったな、あの時は。だが、何で、そんな事・・・・・・?」
それは、原田からではなく、隊士達の噂で聞いた。
副長に怒られていたが、うわ言を言ったり、相当酔っ払っていて、副長を前にしても酔いが醒めない、あの隊士は、命知らずだと言っていた。
確かに、酔っ払って帰ってきた隊士は居た。
数日、いや、六日前だったと思う。
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