新選組に入り、信頼を得て、共に戦い、いろいろな事があった。

20/22
前へ
/22ページ
次へ
 一人は酔っていたとされる隊士、他の二人は、一緒に飲みに行っていた隊士だ。 そいつらに詳しく話を聞いていく。 酔っていたとされている隊士は、普段酔うまで飲む事はないらしい。 その上、酔っても、覚えているらしい。 が、あの時は、前後の記憶があやふやだと言う。 自分でも、あの量で、酔う事は無いと思っていた。 そして、飲んでいた酒も、さほど、度数の高いものではなかったそうだ。 なおの事おかしい。  残りの二人に、話を聞いて、あの男は、あの時、初めて会った男かと聞く。 すると、前にも、見かけた事があるらしい。 あの人も、よく酒場に居る人で、よく酒を別の人と飲んでいたといっていた。 刀も持っていないし、特に遠方の訛も無い。 町人かと思っていたらしい。  三人に話を聞いているうちに、いつの間にか長い時が経っていた。 三人を部屋に帰し、自分も部屋を出た時、異変を感じた。 やけに屯所の中が静かだと・・・・・・。 話を聞いている間、騒がしい気配も音も無かった。 なのに・・・・・・どうして・・・・・・?
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加