夜の森に彷徨う心 真実は夜霧の先に･･････

新選組に入り、信頼を得て、共に戦い、いろいろな事があった。

きっと、自分の勘が当たっていれば、敵は、待伏せしているに違いない。

奴らは、新選組をよく思っていないはずだから・・・・・・。

どうする・・・・・・場所に急ぐか・・・・・・。

薬は何か分かっている。

解毒の材料も、今はある・・・・・・。

万が一の事を考える・・・・・・。

新選組がほぼ総出だ。

そう簡単には負けないだろう・・・・・・。

うん・・・・・・きっと大丈夫。

だから、解毒の薬を作って行こう・・・・・・。

そうして、すぐに部屋に戻り、薬草を引っ張り出し、調合を急ぐ。

大量に飲まされたら危険だ。

無いよりは、あったほうがいい。

相手が、持っているなら、尚の事だ・・・・・・。

急ぐが、やはり、間違いは許されない作業のため時間がかかった。

そして、造り終り、急いで部屋を片付ける。

さすがに、掃除までしている時間は無い。

そうして、まとめ、部屋を出ると、隊士が一人、急いで来た。

ここに居る事は珍しいが、もしかしたら、誰かの指示で、私宛に持って行けと言われたのかも知れないと思った。

そして、私を見つけると、すぐに近くへ来て、息を切らせながら、ある物を懐から出した。