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「デレ、今日は何をしよっか」
「うーんと……お絵かき!」
「じゃあ、俺はデレを描くよ」
「じゃあデレはお兄ちゃんを描くね」
顔を合わせて、笑い合う。
大好きな「お兄ちゃん」と一緒にいる時間は、幸福に包まれていた。
だってお兄ちゃんはとても優しかったし、私はお兄ちゃんが大好きだった。
だけど、成長してその「好き」の意味が変わってしまった時。
彼は優しいお兄ちゃんではなくなってしまった。
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