从 ゚∀从首輪のついた支配者のようです

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  俺とドクオは、いわゆる幼なじみだ。赤ん坊の頃からの。 性別なんか気にすることなくつるんできた俺らだったけど。 いつからか、ドクオが『男』に、俺が『女』になった。 それはある日の遊びの延長。 俺が一方的に絡み付いて、ドクオは顔だけそっけなくして。 ふとした拍子に、顔がぐんと近づいた。 そのまま、唇をよせてきたのはあいつ。 初めてのキスは、想像したこともないけど想像以上に生々しかった。 生き物だという絶対的な感覚。 それまで意識しなかったこと、気付いた。 俺は女だった。  
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