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そしてあたし達が森を抜けると、一台の車があった。
運転席には女の人、助手席に男の人が座っていた。
男「よぉ神楽!遅かったじゃねーか!」
神楽「騒ぐな宮崎。」
宮崎、と呼ばれた20代後半くらいの男が楽しそうに呼びかけた。
宮崎「で、その娘が目標のマジッククイーン?可愛いじゃねーか!」
知世「………。」
まぁ、褒められて悪い気はしなかったけど、何故か素直に喜べなかった。
女「……早く乗ってくれないか?」
神楽「……わかった。」
知世「……無理しないでよ。アンタ怪我してるんだから」
宮崎「あ!?神楽怪我してんのか?椎名!特急で飛ばしてくれ!」
椎名「待て東矢。マジッククイーンが乗っていない。」
宮崎「あ、そーだったな!スマンスマン!」
知世「………。」
なんだか愉快な人達だった。
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