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知世「あたしは物心ついた時からこのネオ童実野シティのアカデミアにいましたから、家族との思い出なんて、これっぽっちもないんです。」
椎名「……ネオ童実野シティが、全てだったのか。」
知世「……はい。でもネオ童実野シティが存在しなかったなんて……あたしは一体、なんのためにいるんだろって……あたしの家族の事すらわかんないのに……」
椎名「………月宮。」
知世「……？」
椎名「デュエルしよう。」
知世「え？」
唐突過ぎる。始めて会った時も唐突に喋ったり、さっきも唐突に過去を喋っていたけれど。
椎名「……気分転換だ。」
知世「あっ、はい……」
あたしは椎名さんについていき、デュエルゾーンに向かった。
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