第4夜~紅蓮の龍~

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知世「で、教団って具体的にどんな仕事するの?」 正式に教団に入ったあたしは隣にいる神楽にそう質問した。 で、なんでコイツがあたしの隣にいるのかというと…… ~~~~~~~~~~~~~~ 瀬戸崎『君は一応イリアステル側から脱走した身だからね。護衛を付けておくよ。』 ~~~~~~~~~~~~~~ ……あの瀬戸崎に言われたからである。 神楽「……基本的にはイリアステルに関する聞き込み調査、過去に取り残された遺産の捜索だ。」 知世「遺産?」 神楽「イリアステルは特定の歴史を改ざんできる。だがその歴史の改ざんを受けきれずに歴史に残された歴史の記憶……。それが何かの手掛かりになるかも知れない。一部では歴史の改ざんを受ける前の記憶を持つ人間もいるらしいからな。」 知世「聞き込みねぇ……。」 教団に入ったはいいが、正直あたしはあの瀬戸崎という男を信用していない。 だったらあたしは、自分なりのやり方でその秘密を暴いてみせる。
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