【一】野獣・猛獣・珍獣

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「あの、何かご用ですか?ご近所さんかしら?ご挨拶なら、後程伺います。それとも、手伝って下さるの?猫の手も借りたいくらい大変なの。助かりますわ」 ていうか、この女性、かなり天然キャラみたい。 「いえ近所の住人ではなく、この家は俺が借りた家ですけど」 「あらやだ、ご冗談を。この家は私が借りた家ですけど」 パパと女性は顔を見合せる。 「不動産屋さん、ちょっと!」 家の中から、かなり年配のおじいさんが出て来た。 小柄で痩せていて、見るからに頼りない。
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