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車は学内に設置された駐車場に停車し、運転手が後部座席のドアを開いた。俺は車から降りる。
「斗真様、行ってらっしゃいませ」
親父と別れ、一人で校舎に向かった。校舎の入り口に、諒真と彪真がしゃがみ込み、ヤンキー座りで俺を見上げた。
「よっ、お坊ちゃま。爽やかな朝ですねぇ。ご機嫌よう~」
「あほか、お前らも西ノ宮の息子だろ」
俺は二人の横を通り過ぎる。
「ベンツかぁ~。送迎付きの気分は如何?」
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