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「ベンツで登校したけりゃ、お前達も西ノ宮に戻れ」
「ヤダね。俺達は斗真みたいに、無理はしたくねぇからな」
俺は二人の言葉を無視し、下駄箱から取り出した上靴に履き替える。
「なぁ、斗真。お前、日曜日暇?つーか、ちょっと俺達に付き合えや」
「付き合え?何処に行くんだよ」
「京都」
「京都?何でだよ」
「まぁまぁ、いいから、いいから。日曜日新幹線の改札口で待ってるからさ。ていうか、新幹線の切符予約してっから、斗真が支払いしてくれよ。四人分宜しく」
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