【二】狙われた兎

5/25
15485人が本棚に入れています
本棚に追加
/667ページ
真琴さんの言葉を、すぐに斗真が遮る。 「どこが華やかなんだよ。俺らより地味じゃん。妖怪じゃあるまいし、その鬱陶しい髪、何とかなんねーの。真琴、何とかしろよ」 「あらやだ。妖怪って、斗真ったら。確かに毛先痛んでるし、毛先切れば、何とかなるかも。思いきって短くするとか?」 「やだ…短くしない」 パパとママが離婚してから、ずっと伸ばしてきたんだ。絶対に切らない。
/667ページ

最初のコメントを投稿しよう!