【二】狙われた兎
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真琴さんの言葉を、すぐに斗真が遮る。 「どこが華やかなんだよ。俺らより地味じゃん。妖怪じゃあるまいし、その鬱陶しい髪、何とかなんねーの。真琴、何とかしろよ」 「あらやだ。妖怪って、斗真ったら。確かに毛先痛んでるし、毛先切れば、何とかなるかも。思いきって短くするとか?」 「やだ…短くしない」 パパとママが離婚してから、ずっと伸ばしてきたんだ。絶対に切らない。
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