【二】狙われた兎

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「はいはい。お前は本当にママに性格が似てきたな。けど、ママは職業柄愛嬌はあった。祐真もママみたいに愛嬌振り撒けば、可愛く見えるのに」 「私はそんな事しない。人に愛想笑いなんてしたくない」 私はキッチンに立ち、冷蔵庫の中に食材を詰める。今朝クーラーボックスに移して持って来たんだ。 野菜や卵、昨夜の夕食の残り物、肉じゃがや生酢をタッパーに詰めて持って来た。 パパが離婚して以来、食事は私が担当。だから料理は得意。いつも大量に作ってはタッパーで保存している。
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