【二】狙われた兎

24/25
15484人が本棚に入れています
本棚に追加
/667ページ
茶髪に細い眉。 けど…瞳は大きくて、間近で見ると整った顔立ちをしている。 斗真は指先を舌で舐め、エロチックな表情で私を見つめた。 「料理は上手いけど、タッパーつつきながら夕飯なんて、むなしくないか?知ってっか、チビ兎」 「なによ…」 「うさぎは寂しいと死んじまうんだぜ」 意味不明な言葉を囁きながら、斗真は私の唇をゆっくり指でなぞった。 「私…兎じゃないし」 「俺が兎なの」 はぁ…?? デカイ図体したヤンキーの、何処が兎なのよっ!
/667ページ

最初のコメントを投稿しよう!