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「俺…本当は寂しいんだよ。お前…俺を癒してくれる?」
斗真は真顔で、私に顔を近付けた。私の心臓は急加速。バクバクとドラムを鳴らすくらい大きな音を立てる。
斗真の唇が、触れてしまいそうで、体がビクンと跳ねた。
「な~んてね」
斗真はクスリと笑うと、体を反転させ部屋を出て行った。
な、何なんだ。
私をからかってんの?
私の心臓は、まだドキドキしている。
「あー!イライラする」
私の目の前に置かれた天婦羅蕎麦。海老の天婦羅を箸で摘まみ口にほおり込んだ。
「…マズッ」
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