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体育館の中は、ざわざわとざわつき始めた。生徒や父兄の視線は一斉に彼らに集中する。
「また君達か、早く着席しなさい」
校長に促され、彼らが一歩づつ歩みを進めた。
徐々に光の中に浮かび上がる茶髪、金髪、赤髪。着崩した制服。ブレザーからは白いカッターがはみ出し、ネクタイは緩められ、だらしなく揺れる。
腰までずり落ちた腰パン。
かかとが潰れた上靴。
歩く度に、ジャラジャラと鳴る金属音。
周囲を圧倒させるその風貌と迫力に、私の呼吸は今にも止まりそうだ。
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