【三】最悪な高校デビュー

13/25
前へ
/667ページ
次へ
入学式も終わり、私達は教室に戻る。教室の後ろに並ぶパパは、HRの途中にも関わらず、保護者会のクラス委員に自ら立候補すると、さっさと教室を出た。 私達の担任は、二十四歳の独身女性。ショートヘアの美人で、パパ好みの顔。パパの魂胆はミエミエだよ。 唖然としている担任に、ウインクして立ち去る姿は、我が父親ながら、ドン引きする。 HRも終わり、私は律ちゃんと教室を出る。 「相変わらず、おじさんインパクト強いね。ていうか、祐ちゃん、何で3B知ってんの?」 「あれは…そのぅ…」
/667ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15483人が本棚に入れています
本棚に追加