【一】野獣・猛獣・珍獣

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マンションの地下駐車場。 幼なじみで、唯一の親友、幹本 律子(りつこ)と、その母親が私達を見送ってくれた。 「祐ちゃん、寂しくなるよ」 「律ちゃん、今までありがとう。でも、高校は同じだから、学校でまた逢えるね」 「うん、同じクラスだといいな。入学式に逢おうね。また、メールするよ」 律ちゃんは、大きな瞳をウルウルさせながら、私に抱き着いた。
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