第四章

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皐「っていうか会長さん、美麗に勝てると思ってるの?」 美麗にもドヤされた皐月は懲りずに今度は駿に語りかけた。 駿「あ"ぁ"?おまえ、俺を何だと思ってるわけ?この学校の生徒会会長であり、スポ選1位合格の片桐財閥御曹司のこの俺様だぞ?女の跳躍と比べてもらっちゃー、困る。」 俺様発言連発の駿はそれを恥じること無く胸を張って言い切った。 すると… 「「はぁーー。」」 美麗と皐月は同時に長い溜め息をつき、 美「あんたさー、その俺様どうにかならない?聞いてて頭が痛くなるわ。」 皐「美麗の言ってたことは、ちょっと置いといて…会長さんさー、美麗がただすごいだけじゃないの、知ってるでしょ?スポ選で入学した訳じゃないし、陸上大会とかにも一切出てないから、記録としては残ってないけど、多分男子の記録余裕でキレるよ。」 駿「……はっ?!それ、まじ??」 皐月の言葉を聞いた駿は背中に冷や汗が伝い、動揺を隠しきれなかった。 皐「多分…っていうか、絶対ね。普通じゃありえないっつーの、どこにそんな跳躍力があるのやら… ねえー、美麗っ」 語尾にハートが付く勢いで美麗に話を振った。 すると、美麗は… 美麗「……………」 下を向いて無反応。 不思議に思った皐月は、プレッシャーをかけすぎたかと焦りだし、駿は少し余裕が出て来たのか口の右端が吊り上がっていく。 .
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