第四章

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ーーー入学式翌日ーーー ーーピンポンパンポーンーー 『これより、生徒会会長、片桐駿と生徒会補佐予定、近藤美麗との走り高跳び勝負を第三グラウンド陸上競技練習場にて開催致します。応援参加は自由です。応援不参加の方は本日の学校は以上となりますので、自由下校です。 もう一度繰り返します………』 この放送が入ったとき、美麗と駿はすでに第三グラウンド隣準備室でそれぞれ準備体操やストレッチをしていた。 駿「女相手でも手加減するつもりないから」 と鼻で笑い美麗に啖呵を切った。 それに対し美麗は 美「あら、手加減なんてされたら一瞬で勝負がついてしまいますわ。お互いスポーツマンシップにのっとり、正々堂々真剣に取り組みましょう。それに片桐駿、女だからって舐めてかかったら後悔するよ」 前半は表の顔で、後半は素で駿と同じく啖呵を切った。 2人の視線が絡まり、火花が散った頃… 皐「みーーーーれいっ!!!頑張ってね!!!あたしの庭貸してあげるんだから、勝たないといくら幼馴染でも容赦しないんだからねっ。まっ、心配しなくても結果は分かってるけど…応援してるからね!!ファイトッ!!!!!美麗のためにたっくさん応援グッズ作ったんだよ♪それでね、それ売ったらね…」 美「あーー、もう分かったから、応援嬉しいよ。だから、ちょっと黙れ」 皐月の話を途中で区切り美麗が言った。 駿「っつーか、俺すんごい舐められてが気がするんだけど…気のせい、だよな…」 皐月と美麗が盛り上がる中、1人駿だけがすこし落ち込んでいた。 .
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