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店に入って小さな声で
｢おはようございまーす…｣
人が居なくてホッとしたのもつかの間
加工室に入ると
｢遅刻｣
｢うっ、居たの…｣
ドアの側に低血圧丸出しの…
｢相変わらず眠そうな顔して…｣
｢優羽くんも相変わらず不機嫌で｣
｢……｣
あ、怒った
この低血圧野郎は
倉持 優羽(ｸﾗﾓﾁ ﾕｳ)くん
お人形さんみたいなイケメンくん
優羽くんと俺と二人でパン屋やってんだ
ちっちゃい規模で
そこそこの売れ行きで
優羽くんはモデルも多少やってて
俺は…、まぁいっか
｢百野さん下準備はしといたから｣
さっすが優羽くん
｢ごめんね、ありがと｣
｢寝過ぎたんだろ｣
｢ごもっとも｣
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