始まり

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ーーいやぁ朝っばらから少しハリキリ過ぎちまったな。 俺こと、蒼海 奏は亮太に手を引っ張られながら考えていた。 ーーしかし、今日入学式だったな、……ヤベェ今何時だ。 「今はねぇ、6時40分だよ」 そんなこと、考えてたら亮太が時間を教えてくれた。しかし、こいついつの間に読心術なんて使えるようになったんだ? 「あれ、口に出してたか」 まさか亮太が読心術使えるわけないだろうしな。 「ううん、顔に出てた」 わぁお、そんなわかり易かったかな俺? なんて考えていると森をようやく抜けて、建物が見えてきた。 ”天空の導き“国内唯一のギルドで俺がお世話になった……いや、現在進行形でなっている場所である。 建物に入った俺たちは、とある一室に入った。 「んじゃ、亮太朝飯前だったんだろ、汗掻いただろうからシャワー浴びてこいよ、その間に朝飯作っとくから。」 「はーい」 そう言うととことこと歩いてシャワーを浴びに行った。素直な弟を持って幸せだわ、全く。
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