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私が生まれてから数年、母は眠るように逝った。
私の目の前で静かに逝った。
布団の上に仰向けに眠る母を眺めた。
母の最期の言葉が頭の中に木霊する。
『貴女のお役目を果たしなさい…』
お母様、アタシのお役目って何?
置いていかないで。
独りにしないで。
声を殺して泣き続けた。
生まれつき蒼い目から涙が溢れた。
異端児だと虐げられた私を守り育ててくれた母。
どんな時も傍にいてくれた。
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