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最近屋上で黒木とよく出会う。
先日は煮物をもらった。
黒木の手作りらしい。
料理もできるのかあいつは。
最強だな。
「平治、廊下で女の子が呼んでるよ」
清水がニヤニヤしながらやってきた。
もしや告白?
いやいやまさか…ないない。
教室に入ってきた清水に聞く。
「女って誰?」
「渡辺麻里子」
「…まじかよ」
俺は一気に青ざめた。
渡辺麻里子は…
俺の元カノだ。
『平治って何考えてるか分からない。』
これが最後に渡辺麻里子が
俺に残した言葉。
別れようと言うこともなく
喧嘩するでもなく
俺達は自然に会話しなくなり
今にいたる。
今更なんだろう。
「彼女待ってるから
さっさと行ってあげなよ」
清水がせかす。
「めんどくせ…」
俺は重い腰をあげた。
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