黒木冴子2

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月日は半年前にさかのぼる。 高校に入学してすぐ、私は友達ができた。 いろんな人と仲良くなって、毎日が楽しかった。 ただ一つ悩みがあった。 「お前、男女じゃん」 男子の心無い一言であった。 そんなこと言われるのは慣れてたけど、やっぱり傷つくなあ。 そんな中、ただ一人 「黒木はイケメンだよね。」 と言った男がいた。 蜂谷だった。 意味は一緒かもしれないけど、悪い気はしなかった。 「もー、照れるなあ!」 と言って背中をバシっと叩くとふっとんで壁に激突した。 弱。 けどちょっとだけ心が軽くなった。
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