赤いコートと豆腐

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なのに豆腐小僧くんの話ではとても恐ろしい妖怪だとは思えない。 んー、豆腐小僧くんを信じてみるべきか。 何より!あの有名な花子さん。 是非とも会ってみたい。 「もしかしたら私たちの世界の認識が間違っているのかもしれませんね」 「…なるほどなぁ。しかも今ウチら手掛かりゼロやから少しぐらい危険を冒してでも何か情報をつかまえなアカンしな」 私たちは顔を見合せ頷いた。 『花子さんなら2階のトイレにいるからね。じゃあ、お姉ちゃんたち。僕、いくね』 「ちょっと待って豆腐小僧くん!最後にお願いが…」 私は最後に皆で写真を撮りたいと豆腐小僧くんに言うと笑顔で了解してくれて、私たちは集合写真を撮った。 その後豆腐小僧くんは バイバイと言うと消えていってしまった。 「ばいばい」 悲しいけれど、妖怪と人間はずっと一緒にいられない。 そう考えて気を紛らした。 私たちは自分の学校へ戻ることを考えないと! 豆腐小僧くんと過ごした時間は今思えば夢のようだけど、このカメラには残ってる。 こんな状況で新しくできた、弟のような可愛い私たちの友人が。
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