赤いちゃんちゃんこ

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お腹を満たし、休憩も充分にとった私達は早速、豆腐小僧くんに言われた通りに2階の女子トイレへと向かう為、教室をでることにした。 花子さんかぁ…。どんな感じなんだろ。 私は早く花子さんに会いたい一心で自分から先頭に立ち教室のドアを開けた。 ガラッ ……え? 「………きゃあぁぁぁぁぁ!」 「どうしたん!……はぁ!?」 「…人体……模型ですね」 びびびびっくりしたぁ。 教室を出ようとドアを開けた私の目の前には人体模型があった。 心臓がこれでもかって位ドンドン叫んでる。 …この学校に入ってから心臓への負担はんぱないと思う。 寿命縮みそう。 それにしてもどうしてこんな所に人体模型があるの!? 「いつもは生物室に置いてますよねぇ」 「てか入る時には無かったやん」 誰がこんなことを。 ……誰が? ここに人間は私達以外にはいないはず。ならこれは妖怪達の仕業か、人体模型が自ら動いてきた、ということになる。 よく小説や七不思議に出てくるんだよね。 動く人体模型。
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