隣のキミ

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それから1週間は過ぎた頃ーーーーーー 都築くんとは、前より話す機会が減っていた。 今日もあんまり話せなかったな…。 帰り道をトボトボ歩く私。 友達とは家が反対方向で、一人で帰る。 「橘っ!」 ああ…、遂に幻聴まで… 「橘?」 「え…都築くん!?なんで…」 「いや、橘の姿見つけたから」 嬉しい…!! 「新しい席、どう?」 「んー、前の席だから嫌かな。今日、授業中にウトウトしてたら先生に怒られちゃった(笑)都築くんは?」 「俺は結構気に入ってる。楽しみが出来たし。」 「楽しみって何??」 「それは…秘密。」 彼は、優しく愛おしそうな表情を浮かべていた。 その表情に思わず、引き付けられた。 胸が“きゅうっ”とする。 温かい気持ちになった。 でも その表情は誰を想っているから?         
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