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《ガラガラガラ…》
……いないな
教室のドアを開けて確認｡
｢ふぅ～｡｣
なんで俺が気を
使わなくちゃなんだ｡
いえいえ…いいじゃない｡自己責任ってやつにしとく｡
とりあえず部活終わりのやつがくる前に帰ってしまおう｡
そう思って鞄をとった矢先｡
《ガラガラガラ》
条件反射で振り向く
｢……………｡｣
｢……………｡｣
｢なんでお前がここにきてんの?｣
最悪｡
一番逢いたくない奴に逢ってしまった｡
あの女じゃない｡
もっと……
俺の､一番大嫌いなやつ｡
｢兄貴の事よんで来いって､バスケ部の端村先生(はなむら)が｡｣
｢さいあく…｡｣
｢え…?｣
｢いや､いい…こっちの話｡………腹いたいから今日は無理って言っておいて｡｣
｢あ………うん｡｣
｢言伝悪いな｡じゃあ｡｣
｢うん……あ…あの!あのさ｣
｢腹いたいからまた後でな｡｣
鞄を素早くつかみなおして
弟とは反対のドアから早足で教室を飛び出した｡
本当に………
最悪な日｡
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