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くさってる。
心がくさってる。
このクソみたいな生活がずっと続いて、
そのうち、心臓までくさって
そのまま死んでしまえたら…。
勢いよく学校の校門を抜けて
近くの公園のベンチに腰掛けながら考えていた。
「こんちゃ。」
ん?
振り向くと黒髪のロングヘアの女が立っている
制服……女子高生か。
「こんちゃ。」
え?なに?
「…こんにちは。」
しどろもどろに言うと
女の子はニッコリと笑った
相当レベル高くないかこいつ。
だがあいにく、
俺は女に関心がない。
関わると面倒くさい生き物。
そう思ってしまう。
わ…悪気はないんだ。
そして誤解を招かんように同性愛者じゃない事も強く言っておく。
「……なんのよう?このベンチ、ペンキ塗りたてです的な…?」
くすくす笑って彼女は
「いやいや、道をお聞きしたくて。」
と、明るい声で言った。
「道?」
「はい。高校捜索してて、桜宮高等学校ってこの近くですか?」
「あ~。こっち側は裏道方面だから、曲がる所とか、口頭で説明すると、細かくなるけど…それでいいなら―――」
そのまま説明しようとしたら
「駄目ですね!案内お願いします!」
そういってまた謎の女はニッコリ笑ってみせた。
ふてぶてしい野郎だな…。
こんにゃろう……。
俺はチョットズレて今日から本厄か?そうなのか?
ありえるのか?
ありえないと濁らせつつ
ありえるな…。
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