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「そういえば霊夢。」
「何?」
「さっき魔理沙と話してた香霖堂ってなんなんだ?」
香霖堂とやらに行く道の途中で、霊夢にその香霖堂について尋ねてみた。
「香霖堂は・・・簡単にいえば雑貨店みたいな所よ。」
「雑貨店ってのは、あの・・・色々売ってる場所か?」
「えぇ。」
「雑貨店にしてはおかしい物まで置いてるけどな~。」
先頭を歩いている魔理沙がダルそうに言った。
「ほら、こんな話をしている間に着いたわよ。」
霊夢が気付いて足を止めるとそこに一軒の建物が建っていた。
結構な広さの一軒家。
一見すると大きめの、ちょっとだけ豪華な見た目の普通の一軒家。
というか何で先頭歩いてる魔理沙が気が付かなかったのかはなはだ疑問である。
「邪魔するわよ。」
店内に入っていく霊夢に魔理沙。それに続いて俺も入っていく。
店内は若干薄暗かったが問題無い。多分、普通に本ぐらい読める明るさだろう。
「いらっしゃい。霊夢に魔理沙か。」
店の奥から一人の男が出てきた。民族衣装みたいな着物みたいな服を着ていた銀髪痩身の男。
「久々ね香霖。」
「よぉ、香霖。そういえばこの前、頼んだアレ。もう有るか?」
「あぁ、アレだね。有るよ。ちょっと待ってて。」
そう言って銀髪の男はまた店の奥に入って行った。
「魔理沙アレって何だ?」
「作ってみたい薬の材料なんだぜ。」
「薬ぃ?またアンタ、変な物作る気じゃないでしょう
ね?」
「大丈夫、大丈夫。死にはしないから。」
「死ぬかどうかじゃ無いでしょ。」
「後遺症はあるかもだけど、多分、大丈夫だぜ!」
「いや、もう充分危ないから、それ。」
そんなこんなの会話をすること数分。
また、店の奥から銀髪の男が出てきた。
「魔理沙、これだよね?頼まれてた物。モーリュの実。」
試験管サイズの瓶を摘まんでいる男。
それをそのまま魔理沙に渡した。
しかも割と慎重そうに。
「大切に扱ってくれよ?手に入れるの結構大変だったんだからな?」
「おう!大切に使わせて貰うんだぜ。」
何に使うのか聞いたら何か不吉な事に巻き込まれそうな気が・・・
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