初めての日常

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「そういえば霊夢は何の用だい?」 「この店って服も扱ってたっけ?」 「一応、扱ってるよ?上着から下着、靴下からベルトから帽子まで全部揃ってるつもりだけど。 雑貨店なりに。」 「なら、彼に合いそうな服を適当に繕ってもらえるかしら?」 「服屋の定員の様にチョイスが出来無くて良いなら良いが、その君の隣の彼は誰だい?」 俺を指差す銀髪男。 「彼は月次 弦。多分現界から来たと思う。」 霊夢が俺を紹介する。 「多分?何だいそれ?」 「記憶が無いみたいなの。」 「珍しいね今時、記憶喪失なんて。僕は森近 霖之助。この香霖堂の店主をしている。よろしくね。」 「店主って言っても香霖一人しかいないけどな。」 「魔理沙、それは言わない約束だろう?」 「そうだったけか?覚えてないんだぜ!」 「期待しない方が良かった気がしたよ。さぁ、こっちだよ。弦。服はこっちだから。」 霖之助に案内されて進んでいく俺達2人。 「霖之助は店の名前に、ちなんで香霖って呼ばれてるのか?」 「そうだよ。言い始めたのは・・・魔理沙だっけな?魔理沙には、この店を贔屓してもらってるからね。 あぁ、ここだよ。繕ってくれと言われたが、僕のセンスより君の好みに任せた方が良いだろ? 記憶がないとは言え好みはすぐ出るしね。」 適当に選んでくれて良いよ。と続いて言う霖之助。 適当にか…やってみるか。 本当に適当に服を見てまわって適当に選んだ。 ジーンズにスニーカー、Tシャツに羽織れそうな上着。 これとその他いろいろ選んで霖之助の所へ持って行った。 「これにするのかい?それでいいならそこに試着室あるから今着ちゃっていいよ。」 霖之助の言葉に甘えて着替えさせて貰おう。 俺は試着室に入って着替える事にした。
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