初めての日常

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「あら弦、選び終わった…って、結構普通ね。」 「本当に普通だぜ。普通すぎてつまんないぜ。」 魔理沙が、何か俺に苦言の一つでも申し立てそうな表情で俺を見ていた。 ・・・俺、何かしたか? 「弦は何もしてないわ。香霖、お代は・・・」 「お代なら良いよ。随分前だけど結構な借りを作って貰ったからね。 今回のお代は要らないよ。」 「なら、それに甘えさせて貰うわ。 ・・・・で、魔理沙は何してるの?」 棚をガサガサと探っている魔理沙。 「何か目ぼしい物は無いか、と。」 「盗むのは勘弁してくれよ。」 「安心しろ香霖。一生借りるだけだぜ!」 「魔理沙、それは盗みに入ると思う。」 「弦まであたしの敵かぁ?」 そう言って持っていた箒を剣道の構えで持って俺に向けていた。 箒だと一切、威圧感無いな。 「それじゃ、香霖。邪魔したわね。」 「うん、何か取り寄せたいものがあったら来てくれよ。」 どうやらもう帰るようだ。 「ちょっと待てよ霊夢!後10分!10分待ってくれなんだぜ!」 「魔理沙ならすぐにでも追いつくでしょ。追い付かなくてもいいけど先に帰ってるわよ。」 「ちょとま・・・」 「良いのか霊夢?魔理沙置いて行っても。」 「良いの良いの。」 そう言って店を出る俺達。 まぁ、霊夢が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろう。友達みたいだし。 15分ほど歩いて俺達は博麗神社に着いた。
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