初めての日常

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霊夢が淹れてくれたお茶を飲んで一休みしていると霊夢が口を開いた。 「話聞いてたと思うけど宝物庫の整理を弦にも手伝って欲しいんだけど。」 最後の一口を一気飲みしてから俺は言った。 「別に構わないけど、どんな 作業なんだ?」 「そうねぇ、宝物庫の中身を出して、日に晒して虫干しにする位かしらね。 あと、宝物庫の掃除もしたいわね。余裕があれば。」 「なるほど。」 「分かって貰えたなら、さっさと作業しちゃいましょう。日が昇ってる間しかできないし。」 「ん、了解。」 居間から出ていく霊夢について行く俺。 行く先は宝物庫。 神社の裏だ。 そこそこに大きい扉が有る。 その扉は大きめの南京錠で固く閉じられていた。 霊夢は何処からか鍵を取り出して南京錠を外し扉を開いた。 「・・・おぉ。」 パッと見は10畳ぐらいの部屋。その部屋の中で物が所狭しと置かれている。 そのせいか部屋が狭く見える。 大きめな窓が無いせいか、陽射しがほとんど射さない。 そのお陰か外より室内の空気がひんやりしていて気持ちが良い。 「これ全部出すのか?」 流石にこの部屋の物全部出してると日が暮れる・・・ いや、下手したら月が出るんじゃないか? 「全部は出してられないわね。それだと日が暮れるわ。必要な物だけ出すわよ。 書物系は出さないで、紙って日に当たると痛むから。」 「それ以外なら良いのか?」 「基本はね。それじゃ、作業に入るわよ。」 外にシートを広げて、準備をしていると頭上から声が聞こえた ・・・ん?頭上!?
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