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何でこんな所に、こんな事になっているんだろう?
暗く何処まで続くか分からない森の中進みながらそんなことを何度も考えたいた。
至る所が傷付いてる体を引き摺りながら。
とにかく逃げなければ、逃げなければ…どうなるんだ?分からない。
けど逃げたい。何かに追われている。それだけは分かる。
死ぬのも怖い、けど更に怖いのはもっと別のものだ。
自分が何から逃げているのか分からなかった。
それでも何故か逃げてしまう。
何から逃げているのか分からないけど逃げてしまう。
滑稽な話だ。
何か分からないのに逃げているだなんて。
もしかしたら追手なんて居ないのかもしれない。
それでもアテも無く逃げ続ける。
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