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「だって『タイ焼き屋』だろ?タイ焼いてるんだろ?
俺の記憶にあるタイは、こんな匂いはしない気がするけど
あ、もしかして俺の記憶って間違えてたか?」
頭が痛いのか、頭を押さえこむ霊夢。
「いや、間違ってないわ。そっか、そういう弊害もあるのね。
えっと、弦の思ってるタイと、このタイは違うのよ。」
「?」
「タイ焼きっていうのは、タイの形をした生地であんこを包んで焼いたお菓子よ。」
「お菓子?」
「食べてみた方が早いわ」
そう言って霊夢は店のオッサンに「これ2つ」と何かを指差して言った。
オッサンは威勢良く返事をして、紙袋に何かを2つその中に入れた。
それを受け取り払うモンを払う霊夢。
「これがタイ焼きよ。」
紙袋から薄茶色に焼かれたタイの形を模した甘い匂いのする物を取り出す霊夢。
「これが・・・」
とりあえず霊夢からタイ焼きとやらを受け取る。
不味そうな見た目でも匂いでも無い。
とりあえず食べてみよう。
「・・・旨い。」
「そう。良かったわ。」
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