暗い森の中で

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もう限界だ。 身体が言う事を聞かない。 力が入らない。 視界も霞んできてる。 出血も影響しているのかバランス感覚もおかしくなっている。 とうとう身体にもガタが来たのか。 倒れる様に、 よしかかる様に、 近くの木によしかかる様にして倒れていく。 死ぬのか・・・?俺は。 たぶん死ぬんだろう。 こんな傷だらけの身体で、治療もしないで、何も出来ずにただ時間が経てば生きていられる筈がない。 怖い・・・けど何故か心に余裕がある。 何故だろう。諦めが来たのか。 体は愚か思考すらガタが来たのか? 死にそうな時に何でこんなに悠長なんだろう、そんな呑気な事を思いながら 意識が遠退いて行く。 そして、意識が完全に途切れる直前に、 誰かが俺の存在に気付いた。 その誰かが俺に駆けつける時に 俺の意識が完全に 堕ちた。
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